NZ人の車オタクとその妻が日本に暮らしてみた

こよなく車を愛するニュージーランド人と結婚した私。NZには日本から届いた中古車がたくさん!20年、30年、20万、30万キロを超えた車を身近で見てきたからこそできる中古車売買アドバイス、そして車についての情報ブログです。

中古車購入時に気をつけていること4点

前回はニュージーランドでの車の売買方法と人気のある車についてご紹介しました。

kiwicar.hatenablog.com

 

今回は、中古車を購入する時に気をつけていることです。

これはニュージーランドの場合であって、日本でここまで古い中古車を購入することは少ないと思うので参考程度にしていただければと思います。

 

 

  • CVT車は買わない

ここではあえて難しいことは書きません。というのも、夫は私にこうでこうでと永遠に説明してきますが私は結局難しいことを言われてもよくわからないので大事なことのみ!理由はCVT車よりも普通のAT車の方が耐久性に優れているため。CVT車の方が構造的に切れたり緩んだりして修理が必要になることが起こりやすいという点。

その分CVT車の方が燃費はいいという利点はありますが、ニュージーランドでは10年落ちで新しい方で20年、30年落ちと当たり前に走っているので耐久性は大事です。

 

 

カムシャフトとクランクシャフトというエンジンを動かすうえで大切な役割を担っているものがあって、それをタイミングベルト/タイミングチェーンが上下運動をしている部品たちを支えています。そしてもし上下運動のタイミングがずれてしまうと、エンジンは壊れてしまいます。タイミングチェーンの方が優れている理由は、金属のチェーンの方がゴムのベルトよりも耐久性が高いということです。ちなみに今でもタイミングベルトを使用している車があるのは、ただ単にそっちの方が製造コストが安いからだそうです。

 

 

  • 年式と走行距離が比例している

10年20年落ちの車を購入することが多いニュージーランドですが、走行距離がただ単に少ない方がいいという考えの人がたくさんいます。例えば2009年式で3万キロしか走っていない車と、同じく2009年式で8万キロ走っている車。もちろん値段にもよりますが、走行距離が低い方が魅力的ではありますよね?でも、車は乗るために造られているので1年に1万キロ乗っているくらいの方がいいのです。10年で3万キロの車は、1日当たり8キロしか乗っていない計算になるのであまり長距離を乗っていないと思われます。

走行距離が低いと消耗品の劣化が少なかったりはするかもしれないですが、定期的に長距離も含めて乗られている車の方が安心です。人も毎日よく歩いている人の方が、家の中でゴロゴロしている人よりも健康的ですよね!?笑

 

以前、あまりに安かったので25年落ちのトヨタの車でかなり走行距離が低かった車を購入しました。試乗の時点で不安な点も結構あったのですが、安かったので損をすることはないと思い購入しました。オーナーは近所にたまに出かける時しか乗っていなかったようで、タイミングベルトも緩々でした。オイル漏れもあってエンジンをかけると火花も出たりしていたので、結局早く修理して手放すことに。車業界にいるので、通常よりは安く修理できてすぐに買い手も見つかりました。安く購入していたおかげで、大きな修理が必要でしたが結果的にお金は増えました。

 

 

  • 車の履歴書

あとは、日本だったら大雪の降る都道府県や温泉地、海岸沿いで使用されていた車を避けること。ニュージーランドだったら海岸沿いやロトルアで使用されていた車を避けること。理由は硫黄や塩風によって車体が錆びたり痛んだりしている可能性が多いからです。購入する前に錆がないかチェックすることも大切です。ニュージーランドでは車の骨格部位に錆びがあると車検WOFは通りません。

また、前オーナーが定期的に整備をしてオイル交換などをしていたかも大切になります。最後に私がより安心できるポイントは、車内のグローブボックスに取扱説明書が入っていること!!実際に8台中取扱説明書が入っていたことは2台しかありません。でも、その2台が唯一私たちが当たりと呼んでいる車で故障もなく一生売りたくないと思ったほど気に入ってた車です。